虚ノ少女 RE コンプしたので感想(ネタバレ無し)
マジで面白かったので一気に進めてコンプしました。
前作の殻ノ少女はブログ作る前にプレイ済。
続編にあたる天ノ少女も手元に既にあるのでこれ書いたら速攻やるつもり。
↑パッケージのデザイン良過ぎ。付属のOSTまだ聴いてないのでそれもじっくり聴くなどする。
前置きも程々に、感想いきます。
その少女は、虚に支配されていた──。
http://www.gungnir.co.jp/innocentgrey/products/pro_shell2re/
前作の殻ノ少女に続く三部作の2作目ですね。
舞台は殻ノ少女のおよそ二年後の昭和三十二年十二月。探偵の主人公時坂玲人が事件だったり前作のヒロインだったりを追うお話。(以下公式サイトより引用)(読まなくて大丈夫)
「日本が戦争への道を歩み始めた、所謂戦前と呼ばれた時代。北陸の雪深い山中に人形(ヒトガタ)と云う集落があった。
ヒンナサマと云う土人形を祀る奇妙な風習が残る此の地にて、祭の夜にひとりの女が殺されていた。
村の者は口々にヒンナサマの祟りだと口にした。
正統ではない者がヒンナサマを祀ったが故に祟りに遭って殺されたと。
昭和三十二年、十二月。
朽木冬子が病室より攫われてから、およそ二年の歳月が過ぎていた。時坂玲人の妹紫は、自殺を図ろうとしていた男を助ける。
この男こそ現在に黄泉帰った''ヒンナサマの祟り''の被疑者であった──
戦時を跨いで続く妄執を断ち切る為に時坂玲人は動く。
その胸の内に冬子への妄執を引き摺りながら──
同時期に動きを見せ始めた、六年前に解散した筈の宗教団体は果たして何を画策しているのか──
祟りを為すのが天であろうとも、手を下すのは人である。」
今作は昭和三十二年現在と、上にもあった通り、戦前と呼ばれた時代──過去編の二つの物語がベースになってます。
現在で起きてる事件と過去編での出来事の因果が自分の中で結びつく瞬間は中々気持ちいい感じ。
良かった所を適当に並べていきます。
まず、世界観のディティールに関しては云わずもがな、当時の時代背景のとか凄い書き込まれてて普通に勉強になる。
これも前作に続いて……って感じだけど、やっぱ曲が良い。
主題歌のボーカル曲とかも勿論のこと、要所要所でBGMに耳を傾けて暫く手が止まるシーンが幾つかありました。この一曲がとても印象に残った!って感じじゃなくて全体として良質な雰囲気を演出するのに一役買っている感じ。伝われ。
後はグラフィックも、今作だけ特筆して褒める感じのそれではないんだけど、言い換えれば安定してて、美しい。
猟奇殺人とかを解決するゲームなんでやっぱちょっとグロテスクなCGとか多めになるんですけど、なんて言うか全然こってりしてなくて(描写とかはエグいはずなのに)スーッと内容に入り込める塩梅になってます。多分。
↑普通のシーンのCGの中で、且つ見せられる範囲で今作のお気に入りはこれ。雪子の表情とか全体の雰囲気とか諸々含めて全部好き。
後はキャラクターの掘り下げ、これも前作と同様。
前作から居たキャラクター達は勿論、今作初出勢の掘り下げもおざなりになってなくてキャラ数の多さの割に、びっくりする程すんなりお話が解る。(謎が解けるとは言ってない。)
人間の''偏執''がテーマの一端を担っているゲームなんでこういうのは大事ですよね。
ここまでは前作と同様の良かった所を挙げてきました。
次項に関しては前作には無かった気がする良かった所になります。
今作での所謂「最大瞬間風速」のポイントを挙げるとすれば、(物語のネタバレにならないよう暈した言い方になりますが)「2周目の冒頭」です。
マジで何も知らなかったんで演出に震えました。
何も知らずに見れたことに感謝してる。
そこから始まる伏線の回収?的なのも含めて2周目は飽きずにラストまで一息で続けられました。
この点に関して、前作は正直後半のエンディング回収の作業ゲー感が否めなかったので良い意味でその辺周回プレイのオミットに成功していると感じました。
ストーリーについては触れようとするとネタバレを避ける事は難しくなりそうなのであまり詳しくは書けないのですが、前述した通り、過去編と現在編の内容がプレイヤーの中で繋がっていく瞬間は他のゲームでは味わい難い快感になっていると思いました。
↑紫ゲーが過ぎる。前作に増して好きになれた。
ストーリーの終わり方がまあまあキリのいいところで終わった感じだったのでここから天ノ少女にどう繋がっていくのか、楽しみです。
とりあえずこんな所です。早速天ノ少女やってきます。また。